渋谷ホームレス殺人事件(しぶやホームレスさつじんじけん)は、2020年11月16日に東京都渋谷区幡ヶ谷でホームレスの女性が殺害された事件である。加害者の自殺により公訴棄却となった。
被害者
被害者の女性Aは、死亡当時64歳であった。広島県出身で、地元の短期大学に通っていた時代には演劇に打ち込んでいた。東京でコンピューター関連の仕事に就いた後、2020年2月頃までは首都圏のスーパーで試食販売の仕事に就いていた。
事件の3年ほど前に家賃滞納で杉並区のアパートを退去して以来、路上生活を行っていた。しかし、生活保護は受けていなかった。
推移
2020年11月16日早朝4時ごろ、幡ヶ谷原町バス停のベンチに女性Aが座っていたところ、男Bが石などの入ったポリ袋で女性Aを殴り死亡させた。外傷性クモ膜下出血であった。後の調べで、男Bは「彼女が邪魔だった」「痛い思いをさせれば、いなくなると思った」と供述した。
2020年11月21日、男Bは母親に連れられて最寄りの交番に出頭し、傷害致死容疑で逮捕された(当時46歳)。母親は警視庁代々木警察署に電話し、「あの事件は息子が起こしました。息子は『あんな大事になるとは思わなかった。お母さんごめんなさい』と言っています」と伝えた。
2022年4月8日、男Bは自宅近くで飛び降り自殺した。2022年3月頃に保釈された直後のことだった。自殺を受け、2022年5月17日に予定されていた公判は中止になった。
関連映画
『夜明けまでバス停で』(高橋伴明監督、2022年)
脚注
出典
関連項目
- 横浜浮浪者襲撃殺人事件 - 1983年に神奈川県横浜市で発生
- 東村山市ホームレス暴行死事件 - 2002年に東京都東村山市で発生
- 岐阜市ホームレス襲撃殺人事件 - 2020年に岐阜県岐阜市で発生
- ストーンマン事件 - 1985年にインドのムンバイで発生




「私が見た深夜ファミレスの“女性ホームレス”はどこへ消えたのか?」渋谷の通称“執事”が明かした本当の理由 文春オンライン](https://bunshun.jp/mwimgs/b/e/-/img_be74a5f834e0304cc9ddd0cafc58137f1494523.jpg)