クロエ・チュア(繁体字: 蔡珂宜; 拼音: Cài Kēyí、2007年1月7日- )はシンガポールのヴァイオリニスト。シンガポール交響楽団のアーティスト・イン・レジデンス。
略歴
クロエ・チュアは2007年にシンガポールで生まれた。音楽教育者の母親から2歳半でピアノを、4歳でヴァイオリンを習い始め、同年から南洋芸術アカデミーで殷柯にヴァイオリンを師事した。
2017年に、アンドレア・ポスタッキーニ国際ヴァイオリンコンクール(カテゴリーA)で優勝。2018年に、クリスチャン・リと共に、ユーディ・メニューイン国際コンクールのジュニア部門で優勝した。
これまで、自国シンガポール以外において、イギリス、イタリア、中国、タイ、サウジアラビアなどの国々や、シンガポール・ヴァイオリン・フェスティバル、ニュー・ヴィルトゥオーシ・クイーンズウッド・マスタークラス、チンゲイ・フェスティバルなどのクラシック音楽祭などで演奏し、国内外で活動している。
過去に共演したオーケストラは、シンガポール交響楽団、厦門フィルハーモニー管弦楽団、ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ、ロシア国立ユース交響楽団、バーゼル室内管弦楽団、中国フィルハーモニー管弦楽団などが挙げられる。
2018年に、ヴァイオリン・デュオでユーチューバーのTwoSet ViolinがそのYouTubeチャンネルにおいて、「Is Ling Ling a GIRL?」というタイトルで、チュアのメニューイン国際コンクールの活躍を紹介、それ以降2024年まで、チュアはTwoSet ViolinのYouTubeに出演し、コラボを行った。
2022年から、シンガポール交響楽団がチュアをアーティスト・イン・レジデンスとして迎えられ、ヴィヴァルディの四季、何占豪と陳鋼によるヴァイオリンのための協奏曲『梁山泊と祝英台』、パガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番などを収録している。
使用楽器
現在は、リン・コレクションから貸与されたジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニによる1753年製のヴァイオリンを使用している。
受賞歴
以下は全てヴァイオリン部門である:
- 2015年:シンガポール国立ピアノ・ヴァイオリン・コンクール ジュニア部門 第3位
- 2016年:タイ第4回国際弦楽コンクール ジュニア部門 優勝
- 2016年:シンフォニー924・ヤング・タレント・プロジェクト ジュニア部門 優勝
- 2017年:第2回朱海国際モーツァルト国際コンクール ジュニア・カテゴリーA 第3位
- 2017年:シンガポール国立ピアノ・ヴァイオリン・コンクール ジュニア部門 優勝
- 2017年:第24回アンドレア・ポスタッキーニ国際ヴァイオリン・コンクール カテゴリーA 優勝
- 2018年:ユーディ・メニューイン国際コンクール ジュニア部門 優勝
出典
外部リンク
- 公式ウェブサイト




