長者町(ちょうじゃまち)は、千葉県夷隅郡にかつて存在した町である。

地理

  • 旧岬町の南部、現在のいすみ市の東部に位置する。
  • 町域の山がちな地形が多い。
  • 町は夷隅川の河口に位置している。
  • 町は太平洋に面している。

歴史

一帯に柴胡(さいこ)という草が一面に茂っていたことから柴胡原と呼ばれ、無人であったが、江戸から房州へ向かう旅人の宿泊地として旅館や商店が現れ、房総の宿駅として発展した。万治年間に家数35軒ほどとなったのを機に、領主阿部播磨守に願い出て町となり、領主の邸が江戸下谷の長者町にあったことから「長者町」と名付けた。

明治22年町村制施行により、江場土郷、臼井郷(井沢、三門、東小高)を合併し、「旭町」としたが、下総の旭町(現旭市)と混同しやすいことから、明治33年再び長者町と改め、昭和28年中根村と合併し、長者町となった。

沿革

  • 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、夷隅郡旭町(あさひまち)が発足。
  • 1899年(明治32年)12月13日 - 房総鉄道(現在の外房線)一ノ宮 - 大原間が開業。
  • 1900年(明治33年)7月25日 - 旭町が改称し長者町となる。
  • 1953年(昭和28年)
    • 5月18日 - 国道128号が制定。
    • 7月1日 - 中根村と合併。
  • 1961年(昭和36年)8月1日 - 太東町と合併し岬町が発足。同日長者町廃止。

行政区域変遷

  • 変遷の年表
  • 変遷表

人口・世帯

※1953年以前は旧中根村の分は含まれない。

人口

総数 [単位: 人]

世帯

総数 [単位: 世帯]

交通

鉄道

  • 日本国有鉄道( → 東日本旅客鉄道)
    • ■ 房総東線( → 外房線)
      • 長者町駅 - 三門駅

道路

  • 二級国道
    • 国道128号

脚注

関連項目

  • 千葉県の廃止市町村一覧

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